
キャッチコピーやデザインなどのクリエイティブを変えても反応が上がらないことがあります。こうした場合、商品そのものに問題があるかもしれません。
最も手っ取り早いのはオファーを変えることです。参考記事『効果のないチラシを蘇らせる13のレスポンスアップオファー』お得感を打ち出すだけがオファーでないことがお分かりいただけると思います。
しかし、商品に魅力がなければオファーを強めてもお客さんに買ってもらえません。昨今では生活者の財布のひもが固くなっているので、これまでのような商品企画では通用しなくなっています。
結果、安く売る方向に向かいがちです。価格を下げることは収益を圧迫するので社長としては避けたいものです。しかし、毎月の売上を確保するためには背に腹は代えられないという事情もわかります。
ただし、商品にダメ出しをしてしまうために、企画内容を変えてみることもできます。
この記事では、商品企画を変えることでチラシの反応を上げる方法を考えます。
今ある商品をブラッシュアップする発想に使えるのが「オズボーンのチェックリスト」と呼ばれるものです。
アレックス・F・オズボーンによる発想法で、9つのチェックリストに答えることでアイデア発想します。
ここではハンバーガーを例に事例を紹介します。
1:転用
他に転用できないか?
そのままで新しい使い道はないか?
「モスバーガーのソイパテ」
2:応用
他にこれと似たものはないか?
何かの真似はできないか?
「モスバーガーのライスバーガー」
※米粉パンも同様ですね。
3:変更
新しい視点はないか?
意味、色、働き、音、匂い、様式、型を変えることはできないか?
「フレッシュネスバーガーの栗かぼちゃを練り込んだパンプキンバンズ」
4:拡大
より大きく、強く、高く、長く、厚くできないか?
時間や頻度などを変えることはできないか?
「AS CLASSICS DINERのディナーハンバーガー」
5:縮小
より小さく、軽く、弱く、短くできないか?
省略や分割できないか?何か減らすことができないか?
「モスわいわいセット(子供向け)」
6:代用
人を、物を、材料を、素材を、製法を、動力を、場所を代用できないか?
他の誰かに代用できないか?
「モスバーガーの低アレルゲンセット」
7:再配列
要素を、型を、配置を、順序を、因果を、ペースを変えたりできないか?
「おはよう朝モス」
8:逆転
反転、前後転、左右転、上下転、順番転、役割など転換したらどうか?
モスバーガー「ソイパティ モス野菜バーガー オーロラソース仕立て」(低カロリー)
9:結合
合体したら?ブレンドしてみたら?ユニットや目的を組み合わせたら?
「セット販売」
という具合に、既存商品に新しい価値が生まれるかもしれませんね。
ぜひ、オズボーンのチェックリストをご利用ください。