
以前の記事で、キャッチコピーの役割は、「売る」ことではなく、本文にお客さんを引き込んでいく役割ですとお話ししました。
お客さんを本文に引き込むパターンとして、
1:お得
2:快楽を得る
3:痛みを避ける
訴求方法が有効になります。この記事では、14の型を紹介しながら、具体的なキャッチコピーの作り方について紹介します。
お得感を打ち出す方法
価格の安さをさらに強くするためには、以下の言葉を加えると、効果が高まります。
緊急値下げ、格安、激安、お手頃、感動プライス、超特価、バーゲン、モニター価格、ご奉仕、衝撃価格、赤字覚悟、ビックリ価格、アウトレット、ワンコイン、送料当社負担、問屋価格、業界最安値に挑戦、週末セール、クリスマスなどイベントにひっかけて価格を訴求すれば安さが際立ちます。
2:お得感を演出する
お得感をさらに際立たせる言葉として、次のようなものが効果的です。
まとめ買い、もうひとつタダ、2着目100円、パワーアップ、たっぷり、増量というキーワードを入れることで、いつもよりもお得を演出することができます。
快楽を得る、痛みを避けるキャッチコピーを作る方法
ここでは、「グルコサミン」を例にお話をします。健康補助食品としてはメジャーになっており、通販各社が販売している人気商品です。
グルコサミンは、高齢者のひざ痛をやわらげる効果がある(薬事法上この表現はNGです)という訴求で販売されています。
※わかりやすさを重視しているため、薬事法上はNGの表現を含んでいますので、そのままお使いにならないようにご注意願います。
×膝が痛くなくなる
○元気に歩きたい方へ
3:お客さんのセリフを使う
~するだけで、~になりました。
<快楽を得る>
グルコサミンの力で、10歳若返った気がします(84歳 男性)
<苦痛を避ける>
もし、グルコサミンに出会っていなければ、今頃階段を登れなくなっていたかも・・・
4:お客さんに問いかける
~ですか?
<快楽を得る>
毎日元気に歩いていますか?
<苦痛を避ける>
階段の上り下りがつらくはないですか?
5:お客さんに提案する
~する方法があります。
<快楽を得る>
30日間半額でお試しいただくことができます。
<苦痛を避ける>
今を逃せば、価格が上がります。
6:お客さんに言い切る
~の原因は~です。
<快楽を得る>
ひざの痛みは、年齢と共に減少する軟骨成分の現象です。グルコサミンで軟骨成分を補いましょう。
<苦痛を避ける>
ひとつでも思い当たれば、軟骨成分が減っていることが原因かもしれません。
7:お客さんを絞る
~したい方へ
<快楽を得る>
85歳まで元気に歩きたい方へ
<苦痛を避ける>
65歳なのに階段の上り下りがきつい人へ
8:お客さんを教育・啓蒙する
~には~が大切です。
<快楽を得る>
グルコサミンだけでは痛みにききません。○○をプラスすることが必要です。
<苦痛を避ける>
グルコサミンだけを摂取しても、痛みは改善できません。
9:お客さんをおどす
~しないと、10年後に~になります。
<快楽を得る>
今始めれば、10年後も軟骨成分が減っていきません。
<苦痛を避ける>
今始めなければ、毎日、軟骨成分が○○減っています。
10:お客さんに命令する
~はするな
<快楽を得る>
まだグルコサミンは買うな!
<苦痛を避ける>
グルコサミンは成分を確認してからお買い求めください。
11:お客さんに品質の良さを訴える
○○が作った高級○○
<快楽を得る>
「膝、腰、肩」の痛みを研修してきた○○がつくったグルコサミンです。
<苦痛を避ける>
効果が実感できない方は、「膝、腰、肩」の痛みを研修してきた○○がつくったグルコサミンをお試しください。
12:お客さんの常識を覆す
実は、~の原因は~でした。
<快楽を得る>
実は、グルコサミンは痛みにきかない成分だったのです。痛みにきく成分は○○でした。
<苦痛を避ける>
グルコサミンを飲み続けていても、痛みは改善しないかもしれません。
13:お客さんにクイズを出す
~について正しいのはAでしょうか?Bでしょうか?
<快楽を得る>
国産のグルコサミンを適量飲む、
海外産のグルコサミンを大量に飲む、
同じ価格だとして、膝に有効なのはどちらでしょうか?
<苦痛を避ける>
グルコサミンを摂っている関節痛の60歳、
グルコサミンを摂っていない元気な60歳、
10年後に早く歩けるのはどちらでしょうか?
14:お客さんの五感を刺激する
ふんわり~の手触り
<快楽を得る>
10年後もスタスタ歩きたい
<苦痛を避ける>
5年後、少し歩けばズキズキする
※薬事法上、NGの表現を含んでいますので、そのままお使いにならないようにご注意願います。
キャッチコピーの効果を高める素材を追加する
ここではキャッチコピーの効果を高めるために、追加したい素材をご紹介します。
素材1:ランキング
○○ランキング年間1位
○○評価1位
など、売れていることが証明できる素材がある場合は、キャッチコピー周辺に配置することで効果が高まります。
素材2:希少性
限定○個
年間○個しか作れません
など、希少性は購入意欲を高めるので、キャッチコピーの効果を高めるためにお使いください。
素材3:ターゲッティング
35歳上の女性限定
東京都にお住いの方限定
お客さんが絞れている場合は、自分のことを思っていただけるようにスペックを追加してください。
素材4:ハードルを下げる
初回半額
1000円ポッキリ
リピート性のある商品の場合は、1回で利益を出すことを目的とせず、LTV(ライフタイムバリュー:顧客生涯価値)でビジネスモデルを組み立ててください。
素材5:方言
昼に外をあさけば、あずましー(昼に外を歩いたら心地いい:青森地方)
アミサヨー(驚いた:沖縄)
など、地域性を打ち出したい商品の場合は、方言を使うことも有効です。
まとめ
キャッチコピーには、イメージを伝えて湾曲的にマーケットを作り、売上を構築する「イメージ系のコピー」と売上に直結させるための「レスポンス型」コピーがあります。
ここでは、レスポンス型のコピーについて解説をしました。
ぜひ、あなたのチラシデザイン作成に活かしていただければ幸いです。