
次は、見込み客に届けるメッセージを考えるために、リサーチを行う段階に入った。
印刷ファイターは、この段階が最も重要だと言う。
果たして、印刷ファイターはどのように、リサーチをするアドバイスをするのか?
リサーチなくして、売れる広告なし
チラシづくりで最も大切なことはチラシ作りではなく、リサーチです。
導き出したコンセプトやUSPが本当に見込み客にとって魅力的かどうか、ここが重要です。リサーチのフレームワークは3C分析を使いましょう。
3C分析?
コンセプトを検証する3C分析
解説
3C分析とは、「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、
Company(自社)」の3つの頭文字を取ったもので、競争環境を抜け漏れなく把握できる。
コンセプトが
・自社のコンセプトは競合を上回っているか
・競合が満たしていない分野で自社が満たすことができる分野はないか
を考える。
競合のリサーチは、どのような宣伝広告をしているかをみればわかる。
チラシ、ホームページ、ランディングページをチェックしよう。
まずは、競合の強みをリスト化する。
高校受験の塾を対象に話を続けると、
競合A:
1教室の個人塾
面倒見の良さ、先生1:生徒2の授業
補習受け放題
競合B:
全国展開の個別指導塾(大手教育企業の関連)
評価ランキング
先生を選ぶことができる
競合C:地方に50教室を展開する中堅
成績保証制度
どの塾も成績が上がると言っているが、
その方法は
授業時間
個別対応
講師の質
を強調しており、漠然としていることがわかる。
次は見込み客のリサーチを行います。
見込み客のリサーチ法
解説
見込み客のリサーチは
検索エンジン
悩みサイト
を使う。
検索エンジンで見込み客をリサーチするコツをお伝えする。
Googleの検索窓に商品やサービス名を入力する。
すると、
関連キーワードが表示される。
このキーワードが検索数の多いキーワードとなる。
ここでは「高校受験 塾」と入力をすると
塾の費用
塾の必要性
いつから塾に行けばいいのか
という疑問が見て取れる。
「高校受験」では、
模試や苦手教科の克服法が
検索されていることがわかる。
もう1点、便利なツールがGoogleサジェスト、教えて!goo、Yahoo!知恵袋を一度にリサーチできるツールだ。
http://www.related-keywords.com
ここに商品名やサービス名を入力すると
このようにキーワードと悩みの一覧が表示される。
ここを見ると、
塾の選び方
コース分け
個別か集団か
などで悩んでいることがわかる。
リサーチにはインターネットを使うんですね。
ヒアリングも有効です。でも、人数が限られている場合は、回答が偏るので、インターネットも活用するといいでしょう。
では、リサーチの結果を分析してみましょう。
具体的コンセプト設計方法
解説
自社のコンセプトは、
「志望校合格率100%を目指す塾」
だった。
そのために、
一流の講師が1クラス10名限定で、
苦手分野がなくなるまで指導します。
講師のコストを最大限にしているので、
広告宣伝はできないし、
教室の立地もいいとは言えません。
でも、
受験当日、
100%の努力をしたと自信を持って、
君は会場に行くことができます。
USPは
「君が苦手教科に絶対の自信を持てる授業」
でした。
保護者や生徒のニーズは、
志望校に確実に合格したい
そのための悩みは、
塾の費用
塾の必要性
いつから塾に行けばいいのか
模試や苦手教科の克服法
塾の選び方
コース分け
個別か集団か
などで悩んでいることがわかっています。
他社にない自社の強み
他社がUSPでカバーできていない部分
それは、苦手教科の徹底克服という点となる。
だから、USPの
「君が苦手教科に絶対の自信を持てる授業」
は他社との差別化ができているので、
ヒットしやすいコンセプトだと
考えることができる。
だいぶ、コンセプトが形になってきましたね。
次は、見込み客の意識レベルの話をします。
意識レベル?
楽しみにしておいてください。これまでの考えが変わりますよ。広告作成のプロになることができます!
次回は
塾チラシの作り方7:折込チラシの効果を爆発させるリサーチ方法
塾チラシの作り方1:新聞の発行部数減!世帯数と折込チラシの関係
塾チラシの作り方2:チラシの反応率とフロントエンド、バックエンド設計
塾チラシの作り方3:レスポンスが悪いチラシ改善する5つの方法
塾チラシの作り方4:レスポンスの高い折込チラシの5つのポイント
塾チラシの作り方7:折込チラシの効果を爆発させるリサーチ方法
塾チラシの作り方8:折込チラシの作成に欠かせない見込み客の意識レベル
塾チラシの作り方10:ある意味、オファーはキャッチコピーよりも重要
塾チラシの作り方11:折込チラシのレイアウトは4つのパターンで論理的に考えよう
塾チラシの作り方13:反応率を2倍にする次世代の折込チラシとは?