
チラシの効果が落ちていると言われることがあります。
しかし、安易にチラシは効果がないと考えるのは、地域密着のビジネスでは致命的になります。
仮に、チラシの効果がなくなっているとしたら、新聞を読む人が圧倒的に少ない場合です。
ところが、新聞の発行部数を見ると、まだまだ媒体として有効だということがわかります。
新聞に関しては、折込チラシではなく、新聞紙面広告の方が見ていただける可能性が高いという考えもあります。販売先が全国に渡っている場合はその通りだと思います。
しかし、地域密着の店舗ビジネスの場合、営業エリアではない場所に広告を出しても意味はありません。
それでもチラシで反応がないので、ホームページに力を入れたいという方針も正しいと言えます。
しかし、チラシに効果がなくなったからホームページに力を入れる(チラシではなくホームページで集客をする)というのはおすすめしません。
チラシの効果を高めるためにホームページを活用するといのが正しい戦略で、この記事では小さなお店がチラシとホームページを連弄させる方法をお伝えします。
チラシの役割は?
チラシの役割とは、ずばり地域密着メディアであるということです。狭い商圏の中で、お客さんになる人にお店の存在を知っていただくためにチラシは最適なメディアだと言えます。
配布方法は新聞折込、地域媒体への折込、ポスティング、手配りなどがあります。それぞれにメリット・デメリットはありますので、この記事を参考にしてください。
チラシと新聞広告の使い方についてはすでにお話しているので、ここではチラシメディアとインターネットについて考えていきます。
インターネットでも地域密着の店舗ビジネスのお客さんを集めることは可能です。
シンプルな話、「(地域)(サービス)(お客さんのニーズ)」で検索したお客さんにホームページを見ていただければいいわけです。
理屈はその通りなのですが、実際に検索数を調べないと、そんなお客さんがいるかどうかはわかりません。ですから、インターネットの地域キーワードで集客しようと思うなら最低限でもキーワードプランナーで検索数を調べておく必要があります。
全く検索されていないキーワードでトップ表示されてもお客さんはやってきません。
検索する人は、ニーズがあってのことなのでお客さんになりやすいと言えます。一方で、潜在的に考えている人が検索する前に他社のチラシを見てしまった場合は、チラシで攻めている他のお店にお客さんを持っていかれてしまうことになります。
検索キーワードで上位に上げることができるか?
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シンプルな話、「(地域)(サービス)(お客さんのニーズ)」で検索したお客さんにホームページを見ていただければいいわけです。
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と言いましたが、本当に上位に表示させることができるのか?という問題です。
SEO対策と呼ばれるものについてお話しします、
例えば、東京の調布(約22.36万人)での地域ビジネスで検証してみます。
工務店の場合、画像をご覧いただくとわかるように、多数の広告が出されています。さらに、SEOによる上位サイトはポータルサイトや全国規模の会社に占められています。ここに小さな店舗が割って入るためには、SEOについての知識とコンテンツ(記事)が必要になります。ホームページを作成しただけでは、存在にすら気づいてもらえません。
比較的チャンスがありそうなのが「リフォーム」。
こちらは小さな会社が検討しています。さらに、調布から町名に絞り込めば後発でも上位に表示される可能性は高いですが、営業地域が広いため、ライバルも多くなります。
続きまして、塾について見てみます。
住宅と同様に口コミサイトや大手が状を占めているので、SEOで上位表示をさせることは簡単ではありません。上位表示させるサービスを提供している会社もありますが、当然有料です。業者の言いなりになってチラシを作成するよりもインターネットはお金がかからないというのは、正しい考え方ではないかもしれません。
即決する商品か、熟考する商品か?
チラシの効果が落ちているとしたら、考えられる原因は次の3つです。
1:お店が魅力的ではない
これは致命的なので、お店そのもののあり方を考えなければなりません。基本的にそんなことはないと思いますので、深くはお話をしません。お店の魅力がないかもとお考えの場合は、こちらの記事を参照してください。※地域1番店になる方法
2:情報が少ない
チラシを見やすくするために文字を少なくしようと提案するデザイナーがいます。間違いではありませんが、レイアウトを整えるために、必要な情報を減らしてしまうのはナンセンスです。いいと思っても決め手がない場合、お客さんは来店してくれません。
3:チラシだけで売ろうとしている
インターネットがビジネスを変えたとしたら、お客さんが他のお店と比較をしやすくなったということです。
チラシ→来店
ではなく、
チラシ→他社との比較→来店
というように来店までのステップが違っています。
ですから、いきなりの来店ではなく、お試しの来店のお誘いをして、実際の営業活動は添付で行う方が圧倒的に効果的です。
これまでチラシを折り込んだ日のホームページのアクセスを計測しているでしょうか?普段よりもアクセス数が増えていて、来店が少ないようだと、チラシは機能しているがホームページが機能していないことが考えられます。
実は、チラシは成功しているのにホームページがダメだったという話は少なくありません。
店舗ビジネスでは、チラシを見たお客さんが即行きたいと考える業種なのか、比較検討をする業種なのかは大切です。
比較する業種の場合、チラシだけでなく、ホームページと連動させることが大切です。
小さなお店の集客戦略
全国規模のお店が大量のチラシを投下するので、広告予算の少ないお店が集客できないという要素もあります。
確かに、チラシは投下量と集客数に連動します。
しかし、闇雲に予算を追加しても効果的ではありません。予算を使えないなら、1回のチラシの効果を最大化させる方法を考えます。
小さなお店にとっては大切な資金なので、何としても有効に使いたいものです。
では、どのようにチラシとホームページを連動させればいいのか?
ここからは小さな塾の集客戦略を事例としてお話しします。
2105年12月の塾関連の折込チラシを調べると、受験直前の冬期講習の募集をしています。
全国組織
地方の有力企業があり、
個人塾があります。
大手はは何度も折込を投下します。
個人塾としては1回に賭けることになります。
塾に関しては小さな塾でも戦うことができます。保護者は全国組織に塾に必ずしも安心感があるわけではないので、特徴の打ち出し方によっては十分に戦うことができます。
直接の申し込みではなく、体験を打ち出す
チラシの効果を高めるために知っておきたいことは、インターネットでの検索は「キーワード」「指名検索」に分かれるということです。
キーワード検索とは「調布 高校受験 塾」「調布 高校受験 短期 成績アップ」という具合に検索する人のニーズによるものです。見込み客のニーズを想定して検索数を調べて、Googleに上位表示されそうなページを作成するのが、「コンテンツマーケティング」と呼ばれるSEO対策です。
一方で、ずばり店舗名で検索されるのが指名検索です。
「○○塾」ですね。
チラシの配布日にホームページのアクセスが増えているとしたら、指名検索が増えているということです。チラシの役割とは、集客だけでなくホームページに誘導することでもあるのです。
各塾とも、「無料体験」を打ち出しています。この戦略は正しいと言えます。小さな塾も同じ戦略で問題ありません。
ポイントは指名検索でホームページに来てくれた人に、「どんな素晴らしい体験授業を受けることができるのか」をきちんとお伝えすることです。
ホームページに、体験の素晴らしさをすべて伝えるための情報を掲載しておくのです。
塾が集客できるホームページを作るための素材
SEOで上位表示させることは難しいと言いましたが、ホームページの活用は、地域戦においては全国チェーンよりも小さなお店が有利だと言えます。
全国チェーンはホームページを管理している部署があり、全国画一の情報を出しています。小さな塾が戦うのは、全国チェーンの中の1教室です。単体の教室の情報に限れば、小さな塾の方が相当に詳しくすることができます。
情報を出すときのポイントは、チラシ作りでも同じですが、塾側の言いたいことではなく、お客さんの知りたいことを伝えるということです。
時々、理念ばかりが目立つ塾がありますが、保護者が理念の共感するのは、塾そのものの品質を認めた後のことです。
だから、保護者や生徒さんが気にしていることにすべて答えなければなりません。
保護者や生徒さんが気にしていることを考えれば、
・どんな子供に最適なのか?
→成績、性格、苦手教科など。
・塾の特徴
・講師の紹介
・授業の形式
・学校、自宅からのアクセス
・塾生の声
と想定することができます。
ホームページには、チラシで伝えられていないことを全部書いてください。
特に塾の場合、授業の形式とどんな講師が教えてくれるのかは大変に重要です。
説得力を上がるためには、動画を使うこともできます。YouTubeは無料で使うことができます。
こうしたアピールは、全国チェーンの1教室にはできません。
情報をすべて出すとお話しすると、長い文章は嫌われるという話がありますが、そんなことはありません。知りたい情報は長くても問題はありません。
塾の特徴を打ち出し、地域で1位であることをホームページで伝えることができれば、チラシの配布枚数が少なくても勝つことができます。
進化しているCMSで素人でもチラシとホームページを連動させることができる
ホームページの活用が大切なことはわかっていても、お客さんのニーズに合わせて変更ができないことがあります。
理由は簡単で、業者に頼まなくては修正ができず、大規模な修正の場合は費用も時間もかかるからですね。
この事情はよくわかります。
こうした問題を解決するために、一部だけCMSを使って修正できる仕組みがあるかもしれません。しかし、一部だけの素人による修正はしょせんその程度のものでしかありません。
昨今ではCMSが進化しているので、デザイン性の高いホームページを素人でも運営できるシステムが整っています。
しかも、制作会社に依頼するよりもはるかに安く、素人でも最初からの制作と修正をすることができます。
実は、小さなお店がホームページを活用するシステムは整っているのです。
ぜひ、チラシをホームページと連動させることで、お客さんを店舗に誘導する仕組みを作っていただきたいと思います。
ホームページは一拠点1サイトの時代
ここまで小さなお店のチラシとホームページを連動させて、お客さんをお店に連動させる方法をお話してきました。
最後に付け加えておくと、全国規模の大型チェーンも地域ビジネスで勝ち抜くためには、全国をひとまとめにしたホームページだけでは不十分です。
低価格で素人がホームページを作成することができる時代では、1店舗1ホームページを作成して地域先着に備える必要があると思います。
まとめ
昨今の上位表示のコツは、キーワードのあった情報は、高い質で頻繁に更新されていることがポイントのようです。
要は、スモールワードを意識した記事を書くということですから、誰でも更新ができるホームページを取り入れることが効果的です。
そうすることで、チラシの予算が少なくても最大の効果を生み出すことができます。
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