
店舗型のビジネスモデルでは周辺へのチラシの配布が欠かせません。
新聞購読数が落ちているとか、チラシの反応が悪くなっていると言われますが、地域密着のメディアとしては折込チラシ以上の媒体は今のところありません。
特に、不動産仲介、スーパーマーケット、ドラッグストアなどは商品を紹介し続けないとお客さんがどんどん減ってしまいます。
そこで大切になるのが、チラシの印刷費をコストダウンする方法です。
コストダウンの方法としては、印刷会社にボリュームディスカウントの交渉をするのが手っ取り早いですが、それも限界があります。
他にチラシ印刷のコストダウンの方法として紙をコート紙から上質紙に変更するか、厚みを下げる方法を考えます。
しかし、紙を薄くした場合、触っていただければわかると思いますが、愕然とするくらい、チラシが貧相になります。これではコストを抑えても効果も期待できません。
そこで、この記事では嵩高紙を使ったコストメリットについてお話しします。
嵩高紙って何?
薄い(軽い)のだけど、薄く(重く)感じない紙と言えばいいかと思います。製紙メーカーの技術により、もともとは、書籍用に開発されているようです。ページ数を増やさずに背表紙(束)を厚くして、しかも重くならないようにという要望をかなえた用紙です。
チラシ印刷用の巻取りでも嵩高紙も流通しています。
嵩高に仕上がる理由は、ヨーロッパの針葉樹の長くて太い繊維パルプから製造されるので、国内産の広葉樹や古紙よりもしっかりとした手触りとなります。
計測地としては軽くなるので、コストが下がり、チラシの品質に影響が出ないのが嵩高紙の強みです。
厚みは、
・48㎏だけど50㎏
・50㎏だけど53㎏
・55㎏だけど58㎏
・58㎏だけど65.5㎏
・62㎏だけど70.5㎏
・64.5kgだけど70.5㎏
・77㎏だけど87㎏
・79㎏だけど87㎏
となりますので、48㎏の価格で50㎏の厚みの紙に印刷をするとイメージしてください。
なぜ、嵩高紙がチラシの印刷に使われないのか?
いいことばかりの嵩高紙ですが、まだ国内にはそれほど多く流通していません。
理由は紙の質感です。
用紙は世界中で製造されていますが、各国によって特徴があります。日本国内のチラシには日本で製造されている用紙が使用されていますので、チラシの印刷に関わっている人には「なじみの紙」があります。
嵩高紙は外国産が多いので、風合いの違いを違和感と捉えられることが多いので、採用に踏み切る企業はまだ少数だと言えます。
もちろん、全国的にチラシを配布している企業の中には、嵩高紙を採用しているところもあります。
コストが下がるということは、チラシの配布枚数を増やすことができるということでもあります。違和感とレスポンスが関係のないことを理解した企業の担当者は好んで嵩高紙でチラシを印刷しています。
嵩高紙によるコストメリットは?
では、実際に嵩高紙を使用することで、どれくらいのコストダウンは実現できるのか?ということですが、当社において試算してみました。
例えば、コート<87>という紙でB4チラシを10万枚印刷している場合、
177,075円
↓
146,674円
となり、
コストダウン額は
30,401円
となります。
毎月1回 チラシを印刷しているとして、年間のコスト削減額は、
364,812円
です。
後2回チラシを印刷することができる計算になります。折込費用を考慮しても年間に1回チラシの多く印刷することができます。
用紙と部数によるコストダウンメリットに関しては試算表を作成しましたので、下記よりご覧ください。
※画像をクリックしていただくと試算表にリンクします。
尚、嵩高紙をご利用になる場合は、必ず用紙サンプルを取り寄せの上、見積、発注をすることをおすすめしています。
印刷ファイターで取り扱っている嵩高紙のサンプルはお電話にしてお取り寄せください。